第8回日本ラブストーリー大賞2次通過作品

『LOVE GENE~恋する遺伝子~』/愛戸結衣

30歳の美人獣医師、桜小路美姫は、仕事も年下のセフレ・雪弥との関係も順調な毎日を過ごしていたが、友人の結婚や母の病気をきっかけに、「結婚」の二文字を意識し始める。そんななか、中学時代の同級生、三木谷とお見合いで再会し、徐々に惹かれていくが……。
 獣医師の現場の様子やエピソードのおもしろさに、選考委員の多くが興味を惹かれていました。動物の描き方に関しては、「効果的に使われている部分もあるが、手術シーンなど必要以上に長くて気がそがれるところもある」という指摘もありましたが、全体的には「“お仕事ものの恋愛小説”としてよくできている」との評価から通過に至りました。
なお、サブタイトルに同名の映画があることと、タイトルの理由が物語の最後に少し触れているだけだったこともあり、タイトルは変更したほうがよいのでは、という意見も出ていました。

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