2次選考 あと一歩の作品選評

『石楠花色に黄昏れて』/高橋正美

尾瀬を訪れるハイカーたちに自然解説などを行なうサブレンジャーのアルバイトをしている杉谷は、新人の島村彰子の指導係を任される。二人は日々の活動を通じて、さまざまな愛の形に出会う……。
 文章が格段にうまく、「尾瀬に行きたい」と思わせる安定した筆力には高い評価が集まりました。反面、恋愛の要素が薄く、「恋愛小説ではなく観光小説である」という指摘もあり、今回は通過には至りませんでした。

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