2次選考 あと一歩の作品選評

『彼女たちの逃亡』/宮原さと子

一方的な片想いの相手を殺そうとした藍子は、未遂に終わり、霊柩車を購入して旅に出る。行くあてのない道行の最中に出会ったのは、ミュージシャンの恋人を刺して逃亡中の女子高生、真名だった……。
「刺した女」と「刺せなかった女」が一緒に霊柩車で旅をする、という設定が秀逸で、その読ませる力に好意的な意見が集まりました。反面、「タイトルで“逃亡”と掲げている割には逃げっぷりがいまひとつ」「設定を生かし切れていない」という意見も多く、後半、失速する点が及第点には及ばず、今回は通過には至りませんでした。

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