2次選考 あと一歩の作品選評

『あの時、みさきに会えなければ』/ハルノ富香

進学校を卒業したものの、歌手になる夢が捨てられず、楽器を習うための資金稼ぎのバイトを探していた安斎秀和は、なぜか業界大手のカナリア出版から「編集補助」として採用される。それは、人気作家、宝田みさきに胸を貸す「ムネカシ」という仕事だった……。
「作家に胸を貸す」という「ムネカシ」の発想が抜群にユニークと、設定と導入部分には好意的な意見が多く出ましたが、秀和の彼女、サチの扱われ方がご都合主義であったり、登場人物の考えや行動が読み手の想像内のものにとどまってしまっていたりなど、中盤以降の部分がいまひとつ面白味に欠けるという厳しい指摘もあり、今回は通過には至りませんでした。

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