第8回日本ラブストーリー大賞2次通過作品
『美将団~信長を愛した男たち~』
戦国の風雲児、織田信長の周りには、お小姓と呼ばれる才色兼備の側近が数多く存在していた。そのうちの一人、長谷川竹は、そのたぐいまれなる美貌で信長の寵愛を一身に受ける。しかし時が経つにつれ、信長の寵愛は同い年の仙千代へと移り、竹は激しい嫉妬の念に駆られるが……。
「信長を巡るお小姓たちの愛憎入り乱れる争奪戦という発想がおもしろく、時代もののわりには文章も軽やかでわかりやすい」という意見が出た反面、「展開の盛り上がりが物足りない」「合戦シーンや本能寺の変など、あえて外したと思われる場面でこそクライマックスが描けたのでは」という意見もありました。しかし「イケメンたちが信長を取り合う」という魅惑的な設定が、とくに女性評者の高い評価を得、通過に至りました。