第8回日本ラブストーリー大賞2次通過作品
『タバコの煙、コーヒーのにおい』/村崎えん
パチンコ店に就職した菊池はるかは、ミニスカートにエプロン姿で店の客にコーヒーを販売する仕事をしていた。やる気の出ない仕事と職場での人間関係にもまれ、くたくたになる日々を送るはるか。なぜかそのうち、店で「ヤバい客」と後ろ指を指されている常連客、通称ビックウェーブに付きまとわれるようになり……。
冒頭の「パチンコ店新入社員の奮闘記」部分は、いまの若者たちのリアルを巧みに描いていると、高い評価が集まりました。「ビックウェーブの正体が安易で描かれ方がマンガ的」という指摘もありましたが、「成長の物語としてもよくできている」「この世代のやり切れなさ、ひりひり感が上手く出ている」等の評価から、通過に至りました。