第ニ次選考あと一歩作品詳細
『私のカレは丹下段平』 加藤 えり
『私のカレは丹下段平』は、検事を目指して勉強中の元気なトンコが、ボクシング部の医大生の祐樹に出会い、恋をする物語。
高校生で二次選考の通過作品の中では最年少の作者でしたが、「読み手を飽きさせないスピード感のある文章表現」は高く評価されました。また、「エンターテイメント作品として見せ場がたくさんあり、読後感もさわやか」との意見もありました。その一方、「ご都合主義的なところ、リアリティーに欠けるところが見受けられた」、「トンコが人気を呼んでスターになっていくストーリーと、トンコと祐樹の仲が進展していくストーリーとの関連がうまくいってない」、「裕樹の実家の豪邸や金持ちの暮らしぶりの描写など、話をふくらませすぎて作者の表現能力を越えてしまった」との意見もあり、通過には至りませんでした。
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