受賞作品詳細
第2回 日本ラブストーリー大賞 大賞受賞作
『守護天使』/著者:上村 佑
女房の尻にしかれ、毎日の小遣い500円でカツカツの生活を送る須賀啓一、50歳。彼が通勤電車の中でみかけた美しい女子高生に恋をする。人生の半ばを過ぎながらも、生まれて初めてとも言える恋に燃えた啓一は、女子高生を陰ながら支える守護天使になることを決意する。その一方的、盲目的、騎士道的な恋は成就するのか? ネットブログの書き込みから変質者に誘拐されてしまった女子高生を彼は救うことができるのか?
笑いとペーソスに満ちた、爆笑ハートフルラブストーリー!
著者:上村 佑プロフィール
上村 佑(うえむら・ゆう)
1956年(昭和31年)生まれ。東京都出身。東京都在住。
国学院大学文学部中退。
コピーライター、ゲーム制作、キャリアコンサルタントとして活躍。
受賞作の『守護天使』は、今年5月からわずか3 ヶ月で書き上げた。女子高生にひと目ぼれする50代男性主人公は、著者の親友がモデル。あまりにうだつが上がらない親友に、なにか面白いワクワクするようなエピソードを、と思い「女子高生とレンアイさせてみよう」と考えたことが本作品制作のきっかけ。
本作が初作品、初応募で、受賞となった。
受賞コメント
正直なところ、まさか大賞をいただけるとは思っていませんでした。
一次を通れば大ラッキー、「あと一歩で一次通過の作品」になんとか……と祈るような気持ちでした。小説に挑戦したのは初めてで、親戚・友人などに読んでもらっただけでしたから、他者の、しかもプロの評価がわかれば大成功と思っていました。
大賞をいただきました「守護天使」という作品は、いわゆる恋愛小説ではないと判断され、まったく勝負にならない可能性も70%くらいあると考えていました。
なにしろ、キスシーンすら無い小説ですから(笑)
それでも応募したのは、「ラブの要素があれば、どんなジャンルの小説でも良し」という「日本ラブストーリー大賞」の懐の深さに賭けようと思ったからです。今は魔法をかけられたシンデレラのような気持ちです。なんかホントのことと思えないような……受賞してから、不眠症がますますひどくなりました。おそらく頭の中の神経系が興奮しているのでしょう。
審査員の先生方、賞関係者の皆様有難うございました。「守護天使」を書いている間、唯一の読者だった母と、温かい目で見守ってくれた友人たちにも心から感謝します。僕の家に突然やってきた二匹の黒猫たち(ノラ子猫)、幸運を運んできてくれてありがとう。
これから少しでも良い作品を書くことが、皆様のご恩に報いることだと思います。
この文章をお読み下さった皆様、あまり先の無いオヤジ新人ですが、どうかよろしくお願い致します。
『守護天使』/著者:上村佑
定価:本体1300円+税
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