第一次選考あと一歩作品詳細

『POLKADOTS』 未誉 紘弥


選評

エピソードのつなげ方、登場人物の造形、ラスト直前のありきたりな主人公の大怪我など、まだまだ物足りないところがたくさんある。しかし、ところどころにふっと光る描写があり、とにかく「惜しい!」のだ。特に、ヒロインの閉ざされた心がほぐれて、彼女が家族と囲む食卓のあたたかさは主人公もまたずっと求めつづけていたものだと気づかされるシーンは、不覚にも泣かされる。この眼差しのあたたかさがあれば、「悲惨な境遇」を過ごした登場人物の傷で物語を展開していくようなありきたりの作品ではない作品が書けるはず、と期待させられる。

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