• 『55(ごじゅうご)』 矢城 潤一
  • 『55』は、引きこもりの高校生・宏人が、50年ぶりに退院した祖父の健三郎と同居をはじめ、引きこもり同士で健三郎の妻の行方を探す話。
  • 「引きこもりになってしまった現代っ子の宏人と、病によって引きこもりにならざるを得なかった健三郎老人の対比が面白い」、「健三郎の数奇な運命と、その悲恋には心動かされた」と、ラブストーリーとしての面白さと、少年と老人の友情物語としての面白さの両面が評価されました。が、その一方、多くの選考委員が「宏人が窓から観察する『ゴミ子』のエピソードがメインプロットとかみ合っていない」点を指摘しました。「健三郎の妻探しを手伝う図書館司書がゴミ子だったという展開も、無理矢理つじつま合わせをしているようで安易」との意見が多く、通過には至りませんでした。
 
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