- 『ミトゥナ ~インド めくるめく愛の旅~』 蘭
- あらすじ
- 関西出身のカメラマンの前田寅吉と寅吉の助手の前川陽太は、インド在住の和山流也に現地のガイドを頼み北インドへ撮影旅行の予定をたてていた。しかし、ずぼらな寅吉と現地在住でインドかぶれという流也に不安を感じた陽太は、ネットで旅仲間を募集することに。いよいよ出国の日が迫り、陽太がパソコンの前で一向に来ないメールを待ちわび、諦めつつあったそのとき、作家志望の根本紫織と舞台女優の望月桜が奇跡のように応募してきた。
- かくして、インドに呼ばれた4人の男女はデリーに降り立ち、空港で流也と合流。さらに旅の途中で偶然再会した流也の初恋の人、朝倉遥香が加わり男女6人の旅人は3様のラブストーリーを紡ぎながら朝焼けのガンジス、性愛の彫刻群カジュラホー、満月のタージマハルと、愛の国・インドを旅する。
- 評価・感想
- 個性豊かな登場人物の会話がいきいきとしていて、自分も旅に参加しているように楽しく読むことができました。
- 元ネタはフジテレビで放送されていた「恋愛観察バラエティー あいのり」だと思われますが、小説として成立させるには、主役と準主役を決めてストーリーを整理したほうがよさそうです。6人それぞれのバックグラウンドを含め、日本とインド、過去と未来を書きこんだので、ストーリー展開がひたすら慌ただしくなっています。
- 多少の中だるみはあるものの、3組ともそれぞれに明るい未来が用意されているのは好感が持てました。
- まだ練り足りないところも多いのですが、読み手を引きつけてやまない不思議な魅力と勢いがあるので、これからの可能性にかけてイチオシします。