• 『星屑ビーナス!』 中居 真麻
  • あらすじ
  • 何をしても不器用で、男ともまともに付き合ったことのない24歳で処女の青子。「人がいい」ことを言い訳にしてなんでも受け入れてしまい、不運な人生を歩んでいる。片道4時間もかけて自分に会いにくる男は彼女持ち。初体験の男からは「なかった」ことにしようと提案され、29歳で童貞の男につきあってほしいとしつこくつきまとわれる……。平凡で普通の恋がしたいだけの青子はなぜか非凡で悲しい恋ばかり経験してしまう。仕事も恋も頑張っているのにうまくいかない青子がたどり着いた幸せとは。
  • 評価・感想
  • 人生には、おもしろいように男が寄ってくる「モテ期」があれば、何をやってもダメダメな「非モテ期」もある。不器用な青子は24歳で処女。言ってみれば彼女はずーっと「非モテ期」なのだが、それもそのはず、青子は恋愛初心者がおかしがちな恋愛のタブーを次々とおかしているのだ。言いかえると、誰しもいちどははまった恋の地雷を、青子はおもしろいように次々と踏んでいくのである。そんな青子が愛おしくて、読み進めるうちに幸せになってほしいと思わず願わずにはいられない。非常に共感性の高い作品だ。
  • 彼女の痛さ加減が、暗過ぎず明る過ぎず、はたまたありがちでもなく突飛でもない。この微妙なさじ加減が作品の質を担保しているのだが、これは作者の洞察力と筆力のなせる技だろう。
 
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