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- 『神のご加護に感謝しな』 西村 麻琴
- あらすじ
- 自他ともに認める“オイシイ人生”を送ってきたイケメン大学生・柏崎誠二。
誠二は突然訪れた“最悪な日”の終わりに、酔っぱらって電線にひっかかった天使のオッサンを助け、幸福をもたらすという“心を映すメガネ”をもらう。それは人間の本性が動物の顔で現され、心の状態がオーラの色で示される不思議なメガネだった。
“心を映すメガネ”をかけた誠二が恋をしたのは、ブスで地味な片桐愛音。彼女は虹色のオーラをまとった、天使の心を持つ女だった。
ところが誠二と付き合いだしたとたん、愛音は何も食べずに生きる“不食”の人間になってしまう。片桐家は代々“不食”の人間が生まれる家系だった。ふたりはその謎に迫っていくが、その矢先に愛音が病で倒れてしまう。その裏に隠された秘密とはいったい……。
- 評価・感想
- 「軽快な文章で、サクサク読ませる作品でした。イケメン主人公・誠二が天使からもらったメガネをきっかけに本当の幸せを手に入れていく姿は面白く、また見た目相当なブスであろう愛音のキャラクターもとても魅力的に描かれていました。
“心を映すメガネ”はどこかで聞いたことがあるようなありきたりなアイテムですが、重要な役割をうまく果たしていました。ただ一連の“天使”や“神様”部分の説得力が少し足りなかったように思います。
愛音が死ぬか、誠二が天使との取引を成功させ彼女の命を救うかのクライマックスへの持っていきかたは見事で、エンターテイメント性があり、楽しく拝読しました。