- 『恋 友 生(れんゆうせい)』 松井 康朋
- 選評
- 恋に揺れる高校生の恋模様がほのぼのと描かれていて好感が持てました。主人公を袖に振る3人の女性もそれぞれ生き生きと描かれていて、印象的。大阪弁のセリフと、たどたどしくも初々しい語り口は、この作品にはマッチしていると思いました。ただ、惜しいのは、3つの物語の間にはさまれる「キャンプのおもいで」のストーリーに起伏がなく、ストーリーをつなげるパイプとしてうまく機能していないこと。また、恋愛小説というより、青春小説に近い点も、強く推せない理由のひとつでした。