第二次選考あと一歩作品詳細
『じゅお~ん』 飯島 智
『じゅお~ん』は、大学生の宮本誠がひとり暮らしを始めたアパートで、失恋を苦に自殺した女の自爆霊。小島優と出会い、やがてお互いを意識するようになるという恋愛ホラー(?)小説。
「自爆霊を怖がるどころか、説教を始める誠が痛快」、「理屈っぽくてズケズケ本音を言うけど、温かくて優しい誠のキャラクターがステキ」、「バイト先や学校の同級生など、脇を固めるキャラクターも好感が持てる」等、登場人物の描かれ方に賞賛の声があがりました。
いっぽう、「前半のホラー描写が長すぎる」、「状況説明を刈り込んで、誠と優、かなえの関係にボリュームを持たせたほうが、恋愛小説としてもっと深いお話になったのでは」、「幽霊との恋愛という設定自体、よくある感が否めない」、「セリフによる説明が多すぎるのが難点」等、説明過多な部分や幽霊との恋愛という設定に対する厳しい指摘も多く、通過には至りませんでした。
また、タイトルは変えたほうがいいという意見が圧倒的でした。
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