第一次選考通過作品詳細

『アテナの記憶』 城原なつき(きはら なつき)

 ヒロインは酔っ払って、偶然、ホストの東誠に拾われ、彼の部屋で目を覚ます。が、記憶を失っていて自分が誰かもわからない。誠に誘われるままに共同生活を始め、彼の協力で自分が南みなみという、記憶を研究している博士で、実験でわざと記憶喪失になったことを突き止める。記憶を取り戻す方法を探し始た彼が目にしたのは、監視するようにマンションの前に時おり現われる黒い車。その彼女を監視するように、マンションの前にときおり、黒い車が現われる。


評価・感想

 サバサバしていて賢く行動的なみなみと、優しく落ち着いていて男らしい誠のコンビが絶妙。カップルというより刑事ドラマのコンビのような感じで、最後はスペクタクル・サスペンスっぽくなるが、全編を通じて誠のみなみへの愛が貫かれている。ただふたりの出会いや、記憶を取り戻す過程、みなみが事件にまで絡んでいるところなど、ご都合主義も目立つ。

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