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『プレリュード』 水木 彩
「女の園」である楽器店の音楽講師たちの嫉妬と友情に満ちた群像劇を描くとともにセックスレスに悩む主人公の主婦が、離婚、新しい恋人との出会いを経験するまでの物語。
選評
ワガママな独裁者の音楽講師、浮気性の主婦、恋愛にのめり込んで我を忘れてしまう若き学生など、キャラクターがそれぞれ巧みに書き分けられており、構成もしっかりしていて、まとまりのある作品だった。 舞台が音楽教室ということで、随所に品のいいピアノの小品が流れているような音楽的イメージも喚起され、ドロドロした愛憎が描かれながらも読後感はよい。 ただ、舞台が限定されているせいかスケール感にとぼしく、もの足りないものも感じた。