受賞作品詳細
第3回 日本ラブストーリー大賞 審査員特別賞
『化粧坂』/著者:林 由美子
源平争乱の時代。出生の分からない孤児の満月は白拍子の静と出逢い、静の顔師になるため京に行く。彼女は、そこで知り合った鬼若(後の弁慶)を慕うように なる。静も鬼若が好きだったが、義経の寵妾になった後、本気で義経を愛するようになる。数年後、大人になった満月は、義経が満月の兄の仇だと知らされ、義 経を殺して兄の仇を討とうと考えるが、実は、満月の出自も義経の正体も、真実とはまったく異なるものだった……。
著者:林 由美子 プロフィール
1972年生まれ。主婦。愛知県在住。
受賞者コメント
眠っている赤ん坊のよこで、「外に出ず」「音をたてず」「金をかけず」にできるストレス解消事がなにかないかと思いついたのが始まりでした。
その赤ん坊は11歳になり「せっかく書いたんだから出せばいいじゃん」の冷めた口調に後押しされて応募したのが昨年のこと、拙いお話に誠意ある評をいただ き、「読まれる」という実感に駆られるように今回の応募に至り、そこへ受賞の報せが舞い込んだいま、感無量というオーソドックスな言葉が一番わたしの心境 に近いのではないでしょうか。
選考過程で「おや」と目をとめていただいた委員の方々のご厚意には感謝に尽きる思いでおります。
『化粧坂』/著者:林 由美子
定価:本体952円+税
全国の書店でお求めください。一部インターネットでもご購入いただけます。